プライベートでも仕事でも【伝える力】というものは非常に重要です。
「相手にうまく伝えたいけど、自分の言いたいことがうまく伝えられない…。」
そう悩んだことがある人も多いのではないでしょうか。
伝える力があれば、ものごとを分かりやすく要約して話し、相手にすぐに理解してもらうことができます。
大事なのは相手の立場に立って、ものごとを説明することができるかということです。
では伝える力とは何なのかを知り、トレーニングしていきましょう!
【伝える力】がある人とはどんな人か

伝える力がある人は、「ものごとを分かりやすく要約して話し、相手に理解してもらう能力」が高い人のことを指します。
より落とし込んで考えると、相手の知識量に合わせて伝えることができる人です。
何事に関しても、相手にものごとを伝えるときは小学6年生でも分かるように伝えることができる人は一流です。
※専門家対して説明をするときに、専門用語を使わずに小学生にでも分かるように話していては逆に伝わりづらいので注意が必要
具体的な例として、「YouTubeの使い方」を2人の方に説明をするとします。
スマートフォンを買ったばかりの老人と、電子機器に強い若者の2人です。
その2人に対して、
「YouTubeを見るときには、アプリダウンロードして起動したら、検索窓出てくるからそこに自分の好きな動画タイトルを打ち込むとランキングがでてきます。色んな動画がでてくるからそれっぽいのをクリックして再生ボタンを押せば動画見られますよ。」
と説明をしたら若者には伝わるでしょう。
しかし、スマートフォンを買ったばかりの老人の方はおそらくYouTubeを見ることは出来ません。
なぜなら若者と違って、以下の点などを理解していないからです。
・アプリのダウンロードの仕方
・どうやって文字を入力するのか
・Youtubenの仕組み
・動画再生の仕方 …など
自分視点で、「これくらいのことはわかるでしょ。」と思わず、相手がどこまで理解しているかを把握しながら話すことが非常に重要です。
相手に寄り添って話すことが出来る人は、【伝える力】が高い人だと言えます。
【伝える力】のトレーニング方法

伝えるためのトレーニングは具体的に何をすればいいのかを見ていきましょう。
一番のトレーニングは目的を持って対面で会話するのを繰り返すことです。
ロープレでもいいですが、【誰かに説明をしてみる】というトレーニングが一番効果的でしょう。
実際に、相手が知らないこと、知っていること、知識が中途半端なもの、さまざま状況を想定して相手に説明してみてください。
そこで相手が「理解できたか・分かりやすかったか」をフィードバックしてもらうようにしましょう。
実際に話してみて、改善点を教えてもらい振り返り、さらに改善して実践をしていく。
この流れを繰り返すことで【伝える力】は格段にアップしていくはずです。
具体的に順を追って、話し方を見ていきましょう。
1. 相手の理解度を見極める
まずは、相手の理解度を見極めることが大事です。
トレーニング時に、まずは何のテーマで説明をするのかを決めます。
テーマが決まったら、相手がテーマのことをどれくらい理解しているかを探りましょう。
【テーマ:スラックライン】

Aパターン「スラックライン?初めて聞きましたね。」
Bパターン「あ、テレビでなんか見たことあるかも!」
Cパターン「やったことありますよ!なかなか難しいですよね…。」
このように相手がテーマに対して、どれくらい理解しているか?どう思っているのか?を確認します。
Aパターンに対しては、

と説明から入ります。
Bパターンに対しては、

というようにテレビの話からスラックラインの話を展開していきます。
Cパターンに対しては、

とスラックラインの実力を聞いていってもいいかもしれません。
まずは相手の返答によって、どのように話を展開するかを定めるトレーニングをしましょう。
2. 自分の仕事など専門分野の話を説明する
これが一番トレーニングになります。
専門用語が飛び交う話を分解して説明ができるようになれば、伝える力は磨かれていきます。
いわゆる要約する力ですね。
仕事を尋ねられ、下記のような内容を伝えたいとしましょう。

このまま話したら、普通の人は何の仕事をしているのかさっぱり分かりません。
この文章を分解して説明をするようにしてみましょう。
- マーケティング
- リスティング広告
- インフィード広告
- 出稿する仕事
上記の内容が具体的に何をしているのかがよく分からないのではないでしょうか?
ですので、4つの内容を細かく分解をして説明をします。

というようにすべての言葉を置き換えて、分かりやすく分解することによって、なんの仕事をしているのかが一目瞭然になりました。
難しい言葉、専門用語を使わずに説明をするトレーニングをぜひしてみましょう。
3. 結論を先に言うようにする
現代人は、すぐに答えを欲しがる人が非常に多いそうです。
「この人は何が言いたいのだろう?」と思うと途端に話に集中できなくなり、話が耳に入らなくなります。
だからこそ、何が言いたいのかを最初に明確化することによって、相手の集中力を途切れさせないようにしましょう。
話を組み立てるときにまずは結論を言います。

結論を先に伝えることによって、相手に「なぜ鳥は飛べるのか?」という疑問も抱かせることができ、その後の説明を集中して聞いてもらえます。
相手に「この人は何が言いたいのだろう?」と思われないためにも相手の聞く態勢を整えて話すようなトレーニングもしていきましょう。
4. 間を意識して話すようにする
会話の節目と節目にある間を意識して話すトレーニングをしていくことも大事です。
会話には、緩急が重要です。
ずっと同じテンポ、同じトーンで話し続けていては相手も退屈になってしまいますし、集中して聞くことができません。
そこで間を使うと、かなりの威力を発揮します!
間を使うことで、相手の期待感を膨らませることができたり、相手に緊張を与えることができたりすることができます。
相手に印象に残したいフレーズを伝える際にも間を使うといいでしょう。

相手に伝えるために非常に重要なスキルですので、ぜひ体得していただきたい方法です。
5. 毎日の日報や日記を詳しく記入する
日報や日記を書く習慣があるのならば、これから意識して書くようにすることで伝える力を大幅にアップしていけるでしょう。
その日にあった仕事やプライベートのことを思い出して、よかったことや改善点をいくつか定めて、「なぜそうなったか?」「次に活かすために何をすればいいか?」などを明確に書いていくようにします。
その日のことを振り返り分析することは、論理的な思考が必要ですのでいいトレーニングになるでしょう。
文章のトレーニングと伝える力のトレーニングは似ています。
ぜひこれから日報や日記を書くときには何となく書くのではなく、一日を振り返る時間を作り分析しながら書くことをオススメします。
そしてその日報や日記を誰かにチェックしてもらうと、さらに効果が上昇します。
なぜなら誰かが見るということが分かっているので、「わかりやすく書こう!」「伝わりやすいように書こう!」と思って丁寧に書けるからです。
語彙力も増えることになりますし、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。
仕事で部下や上司に伝えるときには

仕事では、プライベートとは違いさらに簡潔に伝える必要があります。
それぞれに仕事があり、長い間 相手の時間を拘束するわけにはいかないからです。
結論を先に言うことはもちろんのこと、ダラダラと話さないように何分で伝えるかを明確に決めてから話しましょう。
「質問が3つあります。」などと最初に告げることで、相手は「ああ、3つ聞きたいことがあるのか。」と話の終わりが見えるため集中して聞いてもらえます。
大事な部分は繰り返し伝えることも非常に重要です。
話した内容の中で、一番伝えたいことは話の中に埋もれないように繰り返しお伝えすることをオススメします。
「さきほどの繰り返しにはなってしまいますが」というように前置きをして話せば「しつこい」と思われることもないでしょう。
何度も言葉に出すことで、重要なポイントを印象付けましょう。
【特別編】賢そうに見える話し方とは

【伝える力】とは少し話がズレますが、賢そうに見える話し方もついでにご紹介します。
みなさんは、どのように話せば賢そうに見えると思いますか?
「難しそうなことをペラペラと話す人」「自信を持って話している人」「話が途切れず話す人」など、色んな意見があるでしょう。
賢そうに見える話し方にはコツがあります。
実は「この人賢いな」と感じるときというのは【難しい表現を具体的な例題を出して説明してくれたとき】なんです。






相手に疑問をいだかせて、その疑問を具体的な例え話によって解決してあげると、「賢い」と感じるようです。
ただ難しい語句をならべているだけの人は、何を言っているかが分からないので「賢い」とは直結しないそうです。
あなたが賢く思われたいと思うならば、相手に疑問を生まれさせ、自ら解決してあげるような話し方をしてみてもいいでしょう。
【伝える力】を磨いていけばコミュニケーションは今までよりも、さらに円滑になります。
コミュニケーションを繰り返し、トレーニングを積み重ねることによって【伝える力】を上昇させていきましょう。
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