「オチのない話はつまらない」というイメージはありませんか?
男性方だと特にそう思うのではないでしょうか。
女性たちの会話ではオチが求められることは少なく、オチがなくても成立する場合は多いですが、男性の場合は友人同士の会話でもオチが求められることがありますよね?
女性からすると疑問に思うかもしれませんが、男性同士の会話では「結局何がいいたかったの!?」「オチがないじゃん!」となることがよくあります。
ですが、【オチ】を用意してなおかつ笑いを取れるのは難しいです。
また【オチ】にたどり着く前に説明をだらだらとしてしまい、話が長くなってくる人もちらほら見かけます。
そこで今回は、話が長い人やオチがない人の特徴と改善方法を見ていきましょう!
そもそも「オチ」とは何なのか

オチとは、【話の最後を締めくくる重要な結論】です。
話を聞いていると、「最終的にこの話はどんな終わり方をするのだろう?」と予想しながら聞いてしまいます。
核心が分からず、話が盛り上がっていくと相手の話に対する期待値は上がっていきます。
盛り上がった話の最後に控えている、物語の結末であるオチ…。
オチとはつまり…【物事の結末の一種】です。
オチは今では、さまざまな物語における結末のことを指すようになってきていますが、すべての物語の結末をオチというわけではありません。
誰もがご存知の「桃太郎」を例に挙げましょう。
桃太郎は、鬼を退治して村の人から奪っていった金銀財宝を取り戻し、おじいさんとおばあさんの元に帰ります。めでたしめでたし!
しかし、上記の内容だとオチというイメージが沸かないのではないでしょうか?
では、もう一つ話の例を挙げてみましょう。
「何も食べていない」と言い張るがいくらダイエットしても痩せない女性。カロリーにも気を付けているし、運動も定期的にしている….。なぜなのか?と疑問に思っていたら、寝ている間に無意識で食べていたことが原因だった。
前者とは違い、後者の話はあなたのオチというイメージに近いのではないでしょうか?
では、桃太郎のお話との違いは何でしょう?
それは、聞き手の予想を裏切っている結末かどうかという点です。
「桃太郎」は、物語が進むにつれて主人公が勝つというイメージがすぐできますよね?
しかし、「なかなか痩せない女性」は痩せない理由がまさかの理由だったのではないでしょうか!
このように聞き手の予想を裏切った結末を、一般的に「オチ」と呼びます。
「オチ」の種類を知ろう
一般的な認識である「オチ」以外にもオチには色々なものがあります。
「出オチ」
⇒最初から面白い「登場した瞬間から笑いを取る」パターンですね。
<例>社員旅行での余興の際に、タイツ姿のエガちゃんのモノマネをした部長が登場する。
「考えオチ」
⇒少し話を考えると、クスッとくるようなオチです。(じわじわ)
<例>家に帰ったら母さんが正座して人形にお辞儀していた。妖精に見えたらしい。
「逆さオチ」
⇒立場や物事がひっくり返されるオチのこと。
<例>優秀でミスのない仕事ができる同期の男性。実は服の中にはいつもブラジャーをしていた。
その他にも下記のようなオチがあります。
「仕草オチ」「仕込みオチ」「間抜けオチ」…etc
「オチ」は必ず必要なのか

「オチは分かったけど、毎回オチって必要なんですか?」と思う人もいると思います。
ずばり、女性同士の会話では必要ないでしょう。
なぜならば、女性はオチを求める人が少ないからです。
ただし、男性と会話をするときには、「オチ」は必要であるといえます。
その理由は、男性が会話に【目的】を求めているからです!
女性は基本的には会話をするときは、相手と話を共有して共感で盛り上がります。
つまり、会話自体を楽しんでいます。
会話の中でほとんどが「悩みを解決してほしい」という話ではないので、オチはあまり必要ないのです。
しかし、男性は話に「終わり」や「答え」などの【目的】がなければいけません!
男性の脳は、一つ一つの話に対して解決をしていかなければ「気が済まない」「モヤモヤする」といった感情になります。
男性同士の会話は基本的には【情報の交換】をしていることが目的だと思いましょう。
「この前辛いことがあってさ…。」と話を切り出しても、「辛いことがあった」という気持ちを理解するよりも「具体的に何があったのか?」ということが先に気になります。
気になっていることに対して【答え】や【オチ】という形で会話のプレゼントをしてあげる必要があるのです。
オチが言えるようになれば、相手が求めていることを提供することができるので相手は満足し、会話は盛り上がるというわけですね。
話が長い、オチがない人の特徴

では、話が長くてつまらない人は周りにもいるのではないでしょうか?
話が長い人の特徴は下記のようなものがあります。
なかなか本題が切り出せない
「怒られるのではないか…。」「言ったらどう思われるだろう?」などの思いから、本題がなかなか切り出せずあえて遠回りをしているというケースです。
本題に入る前に、土台を積み重ねすぎてしまう慎重型です。
あらゆる理由を伝えて、説明を細かくすることによって場を整えようとします。
しかし、これは逆効果…。相手の集中力をそぎ落とし、「結論は何なのか?」と相手を飽きさせてしまう状況になってしまうことも多いでしょう。
行動をする前に、考えすぎてなかなか選択までの時間が長い人に多く見られます。
話をまとめるのが苦手である
単純に話をまとめることができないケースです。
自分の中に伝えたい情報はあるけど、話の構成を構築できず伝えられることを適当に全部話していく。
こういう経験はございませんでしょうか?
話の構成がむちゃくちゃで、多くの情報をいろんな角度から伝えられては「話は長くなり、何がいいたいか」もわからなくなっていきます。
話をするときに、「何が言いたいのか」という主題を決めて話し出すと、話が一気にまとまりやすくなります。
話をするときに主題が決まったら、主題を話すための道筋を逆算して作っていくようにしましょう(後述)。
話がまとめるのが原因で、話が長くなっている人は会話のまとめ方のコツを覚えれば、話が長いというレッテルから逃れられる日も近いです。
おしゃべり好きでとにかく話したい
おしゃべりが大好きで、「いつも、ただ話したい!」という方は一度振り返って普段の話し方を思い出してみてください。
永遠と「自分の体験やその感想」について話し続けているのは注意です!
話すことが好きだと、話を簡潔にするのではなく「全部話したい!」と考えている人が多いのでやっかいです。
女性同士の会話では、「目的」を持って話さないことが多いのでそれでもいいかもしれませんが、男性が混じっている会話では参加男性に不快感を与えている可能性があるので気を付けましょう。
話が長い人は、どれかの項目にだいたい当てはまってはいませんか?
ちなみに上司が部下に話をし続けるケースで、「相手に長々と話をして、時間を拘束することに優越感を感じる」というかなり迷惑な人もいるので気をつけましょう。
お年寄りの話が長いのは、単に同じ話題を繰り返してしまい、前に伝えた内容を忘れているだけということもあるので許してくださいね。
話が長い、オチがない人の改善方法

「話をコンパクトに、オチもしっかりと言えるようになる!」
もちろん、それがベストですが「話が長い、つまらない」というのは最低限思われたくないと思いますよね?
そこで改善方法と代替案をお伝えいたします。
「結論」を先に言うようにする
まず最初に「結論」を言ってしまうことで、相手から「結局この話はなんだろう?」という期待値は下がります。
なぜなら、「結論」を最初に伝えているので、その後に聞くのは「結論」に対する説明、補足だからです。
「これから何の話をするのか」を最初に言うだけで効果があるので、誰でも簡単に取り組むことができます。
実は相手に期待されずに話せるだけではなく、最初に「結論」を話すことで聞き手の理解度が上がり、集中して話を聞いてもらうことができます。
「オチ」を最初に伝えてしまうことで、オチを最後に言う必要もありません。
話が長くなってしまったとしても、相手は論点を知りながら聞いているので圧倒的に聞きやすいのです。
「オチはないんだけど…。」と最初に明言しておく
最初に「ただの話をする」とハードルを下げることによって、【予防線を張っておく】戦法です。
これによって、相手も「まとまりのない話」でも集中して聞きやすい状況になります。
この戦法も、相手に話の内容を期待させずに聞いてもらえるのが良い点です。
しかもハードルを最初に下げたということもあり、面白かったときに、より笑ってくれやすくなるでしょう。
この全く逆のケースが、「面白い話があるんだけど、ちょっと聞いてくれない?」と期待を煽ってしまう行為です。
逆に期待値を挙げてしまいハードルは上がり、何も言わなければ笑ってくれたかもしれない話でもシラケてしまうことも…。
話す前から期待値を上げるような話し方は絶対にやめましょう!
会話トレーニング

とは言っても話を「スリムにまとめて、オチのある話をしたい!」という方はトレーニングが必要です。
話を短くまとめ、オチのある会話ができるよう鍛えていきましょう。
話の構成を文章にまとめる
いきなり言葉にして、相手に伝えるのは難しいのでまずは紙に書いて練習をしましょう。
①自分が伝えたい内容を紙にまとめる
②話の順番を構成する
③オチを考える
という順番で紙にまとめていきましょう。
<例>
・街コンに行った。
・男性が女性に声をかけてデートするタイプの街コン
・男二人で行ったが緊張してなかなか人と話せなかった。
・動物園を貸し切り
・女性をお誘いしたら断られた。
・「ごりら見に来たんです」
・初めての街コン
・出会いがないから街コンに行こうという話になった。
上記のように一つの話題に対して、内容を書き出してみましょう。
それをもとに次は話の構成を作っていくのと、オチを考えていきます。



というように話の道筋を紙に書き出して、マニュアル化するようにしてみましょう。
慣れてくるまでは、実際にあったことをオチを考えながらまとめて話すのは難しいです。
事前準備をしっかりおこなうことで落ち着いて話すこともできますのでオススメです。

録音をして何がいけなかったか復習をする

やはり客観的に自分を見ることができていないことが会話が苦手な原因の多くにあります。
話が長くなってしまったり、オチがなかったときも、後で録音した自分の会話を聞くことによって、「次はどうやって話せばよいだろうか?」「次はこのオチを最後に伝えてみよう」などと改善していくことができます。
人は計画を立てて、実行をすることはできても改善や振り返りが出来ていない人が圧倒的に多いです。
回数だけをこなしても上達をするのは難しいので、実際の会話音声を録音して振り返りができる環境を整えましょう。

「人志松本のすべらない話」の動画を見る
芸人さんはトークのスペシャリストです。
限られた時間で、面白いことを話して笑わせなければいけません。
そんなプロである芸人さんの会話を参考にするのは非常に勉強になります。
特に「人志松本のすべらない話」は、【短時間でまとめてオチをつける】というのをひたすら繰り返す番組です。
話が上手い人は、「どんな話し方をしているのか?」「オチはどうしているか?」「どんなワードをチョイスしているか?」などを気にしながら見てみることを強くオススメいたします。
芸人さんがウケた話題を最初の話し始めから、文章におこしてみるクセをつけると勉強になります。
最後のウケた笑いに対して、「どのような話から入っているのか?」「何が笑いの布石になっているのか?」「間は取っていたか?」などの観点を気にしながら芸人さんの会話を学ぶと上達スピードが上がります。
笑いの手法を学び、自分の会話に活かせるように頑張りましょう!
練習を積み重ねればオチは作れるようになる

「話が長い、オチがない、つまらない」など、会話に対する問題点は今までの人生で積み重ねてきたものです。
一長一短ですぐに上達して、上手に話せるようになるのは難しいでしょう。
しかし、今からでも練習をすればすぐに身につけることが出来る技術です。
正しい練習方法で、実際の行動に落とし込み改善をすることで、「話が長い、オチがない」と言われる自分から、「いつも話が面白い」と言われるような自分を目指していきましょう!
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