「緊張して人と上手く話せない。」
「初めて会う人と何を話していいのかわからない。」
「途中で沈黙してしまったらどうしよう…。」
あなたは、こんな風に思ったことはありませんか?
現代の日本人は「コミュニケーションは苦手」という人の割合が増加傾向にあると言います。
マイナビの調査では、72.4%の人がコミュニケーションに苦手意識を持っているという結果がでたそうです。
実に4人に3人は会話をするにあたって、何かしら難を抱えているわけです。
しかし、会話が苦手な人には共通してある原因と特徴があるんです!
まずはなぜ会話が苦手なのか、原因と特徴を掴めばコミュニケーションはぐんぐん上達します。
そして、正しいコミュニケーショントレーニングを行い会話を円滑に進めていけるようにしていきましょう。
会話が苦手になってしまった原因とは

現代人はなぜ会話が苦手になってしまったのか
なぜ現代人は昔の人と比べて、会話が苦手になってしまったのでしょうか?
それは、メディアやインターネット、SNSなどの発達であると言われています。
携帯電話が無い時代は、簡単なやり取り以外はすべて直接会って話すことが主流でした。
他にコミュニケーションを取るとしても、お手紙を送るくらいでしょうか?
必然的に合う回数も増えますし、話して自己表現をするのが当たり前の時代でした。
しかし、現代はどうでしょう?
「LINE」や「Twitter」、「Instagram」などが根付いた今、直接話す回数が一昔前よりも少なくなってしまっています。
つまり、現代人は昔と比べて圧倒的に「人と会話する回数が少ない」と言っていいでしょう。
苦手だと思っているものも、実は【圧倒的に試行回数が少ないだけ】という話もあります。
直接会わずに連絡が取れてしまう現代で、会話を苦手とする人が増えるというのは全く不思議ではありませんね。
1人で遊べる娯楽の増加
一昔前までは、幼少期遊んでいたことといえば、「めんこ、ベーゴマ、おしくらまんじゅう、ゴム飛び(長縄跳び)、サッカー、ドッジボール」など、直接顔を合わせて遊ぶものがほとんどでした。
上記のものは、すべて一人では遊べないものなので必然的に人と関わる時間も増えます。
では今はどうかというと、「オンラインゲーム、ソーシャルゲーム、SNS、YouTube、テレビ番組」など、一人でも遊べるゲームが増えた傾向があります。
遠く離れている友達と遊べたり、友達との予定が合わない時でも遊べるといった便利な側面がある反面、人と関わる時間が大きく減少してしまったという問題が浮き彫りになっています。
最近はカフェなどで、友達同士で入店しているのにも関わらず全員スマートフォンに夢中で誰も顔を合わせて話していないという光景もよく目にするのではないでしょうか?
ゲームのし過ぎには注意

また、過剰にゲームをプレイしてしまうのは注意が必要です。
ゲームに異常にのめり込こんでいる人は、ゲームをしない人に比べて「うつ病や不安症」になることが多いという研究があります。
子ども達が衝動的に行動するようになったり、人付き合いができなくなったりする事例も多々でているため、ゲームをおこなうということは会話が苦手になる原因となっていることもあるのです。
さらに悪化すると物事に集中できず、不眠症になったり、怒りっぽくなったり、対人恐怖症になったりもするのでコミュニケーションを取るうえで弊害となっています。
家族構成の変化と働き方の変化

一昔前は、大家族で祖父母と一緒に住む家庭が多かったですが、現代では核家族がかなり増加しております。
核家族:夫婦や親子だけで構成される家族のこと。
そして、働き方の変化です。
一昔前の日本では、妻は専業主婦として家を守り、夫が仕事をして稼ぎに行くという働き方でした。
しかし今は役半分の家庭が共働きであるといわれています。
少子化も進んでおりますので、一人っ子も増加し家で一人でゲームをしてお留守番をしている子供も上昇。
結果的に、家族とも会話をする回数も減っていき、会話がますます苦手になっていく傾向にあるということです。
会話が苦手な人の特徴

では実際に会話が苦手な人にはどのような特徴がありますでしょうか?
共通してある特徴としては以下のようなものが挙げられます。
相手の目を見て話さない
一番代表的な特徴ではないょでしうか。
相手と対峙したときに目が泳いだり、なんだか落ち着かない人、ちらちらとコチラを伺うように目を合わせている人は不信感を与えてしまいます。
相手の目を見て話せないというのは、緊張や不安からくるものだと言われています。
「ただ相手の目を見て話すことはハードルが高い!」と感じる方も多いはず…。
相手と視線が合うのが怖いのであれば、まずは【口元】から見る練習をしてみたり、それができたら相手の【眉間】をみるようにしましょう。
そして、相手に見られているという意識をなるべく無くして、リラックスして会話するよう心がけましょう。
相手にどう思われるかを考えすぎてしまう
「もしこんなことを言ったら相手に嫌われてしまうのではないか?」
「もし場がシラケてしまったらどうすれば…。」
「この言葉選びで本当に合っているかわからない。」
などと、ひとつの発言をするたびに考えすぎてしまう人は会話が苦手という特徴があります。
会話というのはリズムが大事。
考えすぎてスムーズに会話が進まないのは本末転倒です。
会話の回数を繰り返して、「このようなことを言ったら微妙な空気になった」「こんなことを言ったら笑いが起きた」などの経験を積み重ねることでデータが溜まっていきます。
どう思われるか心配しながら、言葉を発言できなければいつまで経っても経験値は溜まっていきません。
【考える前に行動】を徹底していきましょう。
プライドが高い

プライドが高い人も会話が苦手な方が多いです。
会話やコミュニケーションは【相手に対する思いやり】が必要不可欠です。
相手に対する譲る心や、気づかう心がなければ気持ちの良い会話は成り立ちません。
プライドのせいで下記のように陥っている人を見かけます。
自慢話が多く常に上に立とうとする
かつての武勇伝や自慢話をすることによって、「自分はすごい人だ!」というアピールをしようとする人。
確かに「舐められたくない」「すごいと思われたくない」と思う気持ちもわかりますが、会話を楽しんでもらうためにはそんな気持ちは邪魔になります。
すべてベクトルが自分に向いてしまっているからです。
「自分がどう思われているか」ではなく、「相手がどう思うか、感じるか」を軸に考えると会話の仕方も変わってくると思います。
【自虐ネタ】を織り交ぜ、相手に親近感を沸かせたり、相手と比べて相対的に自分を下げることができる人は会話が上手い傾向にあるでしょう。
「成功談」ではなく、「失敗談」を選択しましょう!
まず否定から入ってしまう
相手が話していることに対して、話の腰を折るように「でもさー。」と否定をしてしまう人は要注意。
「相手の話に対抗したがっている」節はありませんか?
話をしても否定ばかりされたら、相手は話す気がなくなってしまい円滑な会話は難しいでしょう。
自分の今までの会話を思い出して、「どんな話題に対しても批判や批評をしている」と思い返すところがあれば改める必要があります。
「なぜ自分が我慢しなければいけないんだ!」という気持ちをこらえて、相手が楽しいことが自分にとっても楽しいと思えるようなマインドを身につければ、心に余裕を持って会話ができるかもしれません。
自分からは話題を振らない

相手から質問がくるまで話題は一切振らない人。
「相手がこちらに質問や話題を投げかけてくるのを待つ」という受け身の姿勢は、会話が苦手の人の総じての特徴でしょうか。
自分から話をしないということは、相手が話さなければ沈黙ということです。
その時点で会話に対して主体的に取り組めておらず、会話を相手に委ねてしまっています。
自分が常に主体的に会話を進めていくことができれば、話す量のボリュームを自分で調整することができるので、「常に話題は振っていける」状態にしておく必要があるでしょう。
相手にはどんどん質問をして相手の話を引き出していきましょう。
話がやたらと長い、オチがない
話がやたらと長くなってしまう人や、オチがない人は、「この人結局何がいいたかったのか?」「はやく話終わらないかな…。」と思われてしまいます。
相手に退屈だと思われてしまっては、会話は盛り上がらず悲しいですね。
オチとは【その一連の話の価値を高める効果的な演出】であると思ってください。
最後に話面白かったなと思われるために非常に常用な要素です。
話が長い人は短く簡潔に伝える技術の習得と、話にオチを持たせるような会話を学ぶと良いでしょう。
「人志松本のすべらない話」というテレビ番組があります。
この番組は、芸人が面白い話をお題に沿って短時間で話していくというものです。
話を簡潔にすること、オチをつけて笑いを生み出すことが非常に勉強になりますのでぜひご覧いただきたいと思います。
【YouTube】で検索するとたくさん動画がありますので、ぜひ見てみてはいかがでしょうか?
会話が苦手であることを克服する方法

「会話が苦手な原因や、苦手な人の特徴はわかったけどどうやって克服すればいいの!?」という疑問を解決していきます。
では、具体的にどのように克服していけばいいのでしょうか。
会話に対する意識を変える
会話が苦手な原因として、心の部分が邪魔をしている可能性が高いです。
不安や緊張から会話をすることに怯えたり、最悪のことを想定して言葉が出ないといった状態に陥ります。
なので、会話に対する意識をまずは変える必要があります。
「上手に話せなくても大丈夫」という気持ちで話す
「上手に話そう」と思うからこそ、上手に話せなかったときに「失敗した!」と感じて落ち込むのです。
最初から「今回は失敗するだろうけど、次回に活かしていこう!」と思えば失敗するのは当然なので、凹む量も少なくて済みます。
「上手いことをいって笑わせたい!」「会話は苦手だけど絶対に上手く話そう!」と意気込んでもなかなか上手くはいきません。
本当の意味でコミュニケーションを円滑に進められる人は限られています。
「自分だけが会話が苦手なのではないんだ!」と気軽な気持ちで会話に臨むようにしましょう。
私たちは皆、お笑い芸人でもなければ、プロの語り手でもないのです。
まずは、自分が会話を楽しもうと思いながらリラックスをして対話していきましょう。
理想の自分を明確にする

【理想の自分】を明確にするのは非常に重要です。
例えば、お笑い芸人にも色々な種類の人がいます。
有吉弘行さんのように人をイジって笑いを生み出す人もいれば、蛭子能収さんのようにボソッと発言した一言が笑いを生む人もいます。
クールに話を進める人もいれば、常にテンションが高く陽気に話をする人など、色んな特徴の人がいます。
有名人を頭の中でイメージしたときに「誰になりたいですか?」もしくは、「誰にならなれそうですか?」
例えば、普段からマイペースでクールな人がザキヤマさんのようにハイテンションなキャラクターを目指すとしたら、不可能ではないかもしれませんが難しいのではないでしょうか?
人はそれぞれ自分の熱量や空気感、話し方などに特徴があります。
その特徴にできるだけ近い人、なおかつ話が上手い人を【理想の人】に設定することで、着地地点(ゴール)が見えます。
ゴールを設定することで、より「自分が現在どの段階にいるのか?」「何の能力が足らないのか?」「ここを変えてみよう!」など理想に早く近づいていくことができます。
まずは、「こんな感じの話し方をしている有名人になりたい!」という人を見つけて、イメージを膨らませましょう。
実際に会話をする前にロープレを行う

ロープレとは、会社や組織における営業研修などでよく利用される方法です。
実際に本番を行う前、事前に練習をすることによって、より高いパフォーマンスを発揮できるようになります。
練習もせずに、本番で上手くいくわけがないということです。
「ぶっつけ本番で会話が苦手な人が上手に話せるなんてことは、なかなかありません。」
やはり、前もって友人や家族などにお願いをして、本番を想定した【会話トレーニング】を積むことが非常に重要です。
会話やコミュニケーションは一生を通して使う非常に重要なことなのに、今まで練習の機会はありましたでしょうか?
学校の授業であったか?ないですよね。
だからこそ自分で、会話を勉強する時間を作る必要があるのです。
「会話が苦手なことを克服したい!」「楽しく女性と話したい!」と思うのなら、それを習得するロープレをおこなった方が間違いなく短期間で成果が出るのでオススメ!
めんどくさがらず、まずはロープレを行っていきましょう!
会話を録音して振り返る

人がものごとを習得するには、大事なことが二つあります。
実際の行動量と、振り返り改善です。
どれだけ会話を重ねたとしても、毎回同じところでつまづいて失敗していたり、自分の何がいけないのかをわからない状態でコミュニケーションを取り続けても大幅な成果には繋がりません。
エネルギーを正しい方向へ向けて取り組むことが出来なければ、せっかくの努力も非常にもったいないです。
行動をして、改善をしてさらに行動をしていくことこそが大事なポイント!
振り返りというのは、覚えている範囲でおこなっても人は会話をしてから徐々に記憶から薄れていってしまいますので、必ず録音をして振り返るようにしましょう。
実際に会話をしたときに録音をして、後で振り込むときの注意点ですが、会話が得意な第三者の人と一緒に会話内容を聞いて振り返るようにするようにしてください。
なぜなら、一人で振り返る場合だと何がいけなかったのか自分で気づけないケースがあるからです。
録音した内容を二人で確認しながら、「ここはいけなかったな…。」と振り返り、次回の会話に活かしていきましょう!
復習をしていくと自信もついていき、会話に対する苦手意識も少しずつ薄まります。
積極的に質問をする習慣をつくる

会話が苦手なのは、相手と話したときに盛り上がらないイメージが頭の中にあるからです。
あなたの会話が盛り上がらない一番の原因は、質問が相手にできていないからではないでしょうか?
質問は相手と会話を円滑にするうえで非常に重要なポイントです。
たくさんの質問をする人は相手に高い好感を持ってもらえる確率が上がります。
ある研究では、多くの質問をすることで話した相手と「また次に会いたい」と思う確立が2倍になるというデータがあります。
多くの質問とはどのくらいの量なのか?ということですが、具体的に15分で9回質問をするというのを基準にしましょう。
15分に9回の質問ということは結構な頻度で質問をしています。
2分に1度よりも早いペースです。
ただ質問をただ尋問のように繰り返せばいいわけではなく、相手の話を深掘りする質問をするようにしてください。

もしあなたがいつも質問をしているけど、尋問のようになってしまっているという悩みがあるなら自己開示を多くするように心掛けてみましょう。
一方的に質問をしてしまうと、相手の心の扉は閉じてしまう傾向があります。
質問をしつつ、自分のエピソードを少しずつ織り交ぜて話すことで、相手の警戒心を解いていくように話すことができれば会話は盛り上がりやすいです。
最初はなかなか難しいかもしれませんが、徐々に練習を重ねてみてください。

上記のように質問をする習慣が身につけば、会話の苦手意識も徐々に薄まっていくでしょう。
会話の苦手意識は経験の積み重ねで改善する

会話への苦手意識というのは、なかなか変えることは難しいです。
一度苦手だと思ったものって、そのイメージを掻き消すことは簡単ではありません。
しかし、これからまだ長く続く人生、今この時点で得意になっておけばこれから先かなり得だと思いませんか?
人と話さないということは社会にいる以上、難しいでしょう。
だからこそコミュニケーションのために自分の時間を投資することは非常に重要だと思います。
少しの工夫と、実践を積み重ねて振り返り改善をしていくことによって、徐々に苦手意識は薄まっていくでしょう。
「会話が苦手だ!」と諦めず、会話と真摯に向き合ってコミュニケーション力を向上させていきましょう!!
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